元気な髪の毛を生やし、健康的な頭皮の状態を維持するには、毎日のシャンプー・トリートメント選びも大切になってきます。
世の中には数えきれないくらいのシャンプーとトリートメントの種類があるので、何を基準に選べばよいのか迷われるかも知れませんが、答えは簡単です。
それはズバリ、含まれている「界面活性剤」の種類です。
シャンプーとトリートメントにも界面活性剤は使われていますので、間違った選択をしてしまうと、育毛どころか日を追うごとに髪と頭皮を傷めてしまいます。
では一体、界面活性剤とはどのようなものなのでしょうか?
溢れてず初めに、界面とは「固体と液体」「液体と液体」「気体と固体」などの境界面のことをいいます。
ガラステーブルの上に水を垂らした時に表面張力で水が丸みをおびますが、それは「個体のガラス」と「液体の水」との間に界面が存在するからです。
また、牛乳においても「液体の水分」と「個体の脂質」との間に界面が存在しており、それを界面活性剤の役割を担うタンパク質が乳化しています。
界面活性剤とは読んで字の如く境界面を活性化するよう剤で、個体・液体・気体が混ざり合うようにする役割があります。
界面活性剤は日常の中に溢れており、例えば
など幅広く使われています。
シャンプーには頭皮からで出た余分な油分を洗い流すため、洗浄効果の高い合成の界面活性剤(以下、洗浄成分という)が入っています。
昔から「硫酸系の洗浄成分」と「アミノ酸系の洗浄成分」の2種類が使われており、硫酸系の洗浄成分が入ったシャンプーは硫酸系シャンプー、アミノ酸系の洗浄成分が入ったシャンプーはアミノ酸系シャンプーと呼ばれています。
硫酸系シャンプーに入っている代表的な洗浄成分として
などがあります。
これらは大量生産できるということもあり、比較的安価なシャンプーが多いです。
アミノ酸系シャンプーに入っている代表的な洗浄成分として
などがあります。
これらを使ったシャンプーは比較的高価で、美容室などによく置いてあります。
硫酸系シャンプーやアミノ酸系シャンプーの洗浄成分は刺激が非常に強く、また、シャンプー全体の70%~90%を洗浄成分が占めるので、私たちの体にさまざまな悪影響をもたらすことが分かっています。
肌バリアや細胞を破壊するため、紫外線や整髪料、薬剤などの物理的ダメージをダイレクトに受けてしまい、アレルギーを引き起こしやすくなります。
タンパク変性を起こすので、毛がパサついたり潤いがなくなるほか、カラーやパーマも入りにくくなります。
酢酸系シャンプー(お酢系シャンプー)とは、酢酸系の洗浄成分(CH₃COOH)が使われているシャンプーのことですが、あまり聞き慣れない言葉かも知れません。
実は私もほとんど聞いたことがありませんでした。
というのも、これまでは硫酸系シャンプーとアミノ酸系シャンプーの2種類しかなく、この酢酸系シャンプーは、世にほとんど出回っていなかったからです。
ですので、私たちは硫酸系とアミノ酸系の2種類から選ぶしかなく、響きがよく美容師も勧めることが多いアミノ酸系を選ぶことが多かったと思います。
酢酸系シャンプーに入っている代表的な洗浄成分として
などがあります。
「ラウレスー3酢酸」は近畿大学との合同研究で特許を取得している成分で、それにアミノ酸を合わせた「ラウレスー3酢酸アミノ酸」は、低刺激の洗浄成分として特許を取得しています。
お酢系シャンプーは硫酸系やアミノ酸系とは違い、髪と頭皮にとてもやさしいことが証明されています。
このように、硫酸系洗浄成分は髪へのダメージが大きく、アミノ酸系洗浄成分は頭皮(肌)へのダメージが大きいことが科学的に証明されています。
その一方で、酢酸系の洗浄成分は髪にも頭皮にもやさしいことが分かります。
次に、硫酸系とアミノ酸系の洗浄成分が体にもたらす影響を細胞単位でみた実験結果があります。
これは、私たちが普段使っているシャンプーに含まれている界面活性剤を人工の表皮細胞に1時間つけた時、細胞がどのように変化するかを表したものです。
青色は細胞が生きており、色が抜けていくにつれて細胞が死滅していることを表しています。
何の影響も受けないので細胞は生きたままです。
硫酸系の洗浄成分を1%の濃度で垂らした時、1時間後には約8割の細胞が生存していますが、3%以上になると約半数が死滅しています。
アミノ酸系の洗浄成分を1%の濃度垂らした時、1時間後では9割近くの細胞が生存していますが、3%以上になると半数に、5%以上の濃度になると約8割の細胞が死滅しています。
お酢系の洗浄成分を1%の濃度で垂らした時、1時間後には全ての細胞が生きています。
3%では約9割が、5%でも8割以上の細胞が生存しています。
私たちが普段使っているシャンプーには、この洗浄成分が70%~90%も入っているので、この実験結果は無視できません。
私事ですが、皮膚が刺激に弱く頻繁に手荒れを起こすのですが、食器用洗剤やハンドソープは当然のことながら、シャンプーも手にしみて痛いので、ゴム手袋をしてお風呂に入っていました。
ですが、酢酸系シャンプーを始めて使った時、手荒れや傷があっても全くしみなかったので、とても感動したのを覚えています。
それ以降は手袋をすることなくお風呂に入れているので、このシャンプーに出会えてよかったと心の底から思いました。
たいていの方はシャンプーでしみることはないと思いますし、シャンプーを1時間つけっぱなしにすることはないと思いますが、細胞が死んでいくほど強刺激のシャンプーを髪と頭皮につけるということ自体が問題です。
特に育毛という観点からみた時に、髪と頭皮への刺激が強いシャンプーは絶対に避けなければいけません。
界面活性剤は、シャンプーはだけではなく、トリートメントにも必ず入っています。
トリートメントに入っている界面活性剤は「カチオン界面活性剤」で、保湿成分や保護成分を髪の毛に浸透しやすくするために界面をなくしたり、髪の毛に柔軟性を持たせたりする働きがあります。
また、イオン系の界面活性剤なので静電気を防いだりする役割もあります。
カチオン界面活性剤には強い殺菌作用があり、毒性も強いため危険な物質とされていますが、実は多くの物に使われています。
成分表のところに
など、「クロリド」「ブロミド」「アンモニウム」と表示されているものがカチオン界面活性剤です。
使われているものとしては
などがあります。
※ファブリーズには「有機系」と表示されていますが、実はアンモニウムが含まれているのでカチオン界面活性剤です。
柔軟剤で皮膚がかぶれたり、アレルギーを発症したり、除菌スプレーで皮膚がかぶれたりするのは、このカチオン界面活性剤の毒性によるものです。
こんな毒性の強いものが普段使っているトリートメントにも入っているのですから、聞くだけで恐ろしいですよね。
トリートメントはこれまで、毛先だけで頭皮につけてはいけないとされてきました。
その理由は2つあります。
1つ目の理由は
トリートメントが頭皮につくと、カチオン界面活性剤のもつ強い毒性により頭皮に痛みがでたり、かゆみが出たりと様々なトラブルの原因になるからです。
また、強力な殺菌作用により目に見えないレベルで頭皮の細胞が死んでいくため、頭皮にはつけてはいけないとされています。
カチオンはプラスの電気を帯びており、水に濡れてマイナスの電気を帯びている皮膚につくと強く結びついてしまうため上記のようなことが起こります。
2つ目の理由は
トリートメントに含まれる『シリコーン』が頭皮の毛穴に入ると、なかなか落としきれず詰まってしまうからです。
シリコーンは油分なので、キューティクルを整えたり、髪の毛を保湿したり艶を出したりと、トリートメントにはなくてはならないものなので必ず入っているのですが、落としきれなかった古いシリコーンが毛穴に詰まったままになると、そこに炎症が起き吹き出物ができてしまいます。
髪の長い女性の場合は、毛先につけていても必然的に背中にもシリコーンが付いてしまうので、十分に洗い流せないと背中の毛穴に詰まり、いわゆる「背中ニキビ」ができてしまいます。
シャンプーとトリートメントに関するよくある質問をまとめてありますので、こちらも合わせてご覧ください。
これまでのトリートメントの常識を覆すトリートメントが誕生しました!
髪の毛だけではなく、頭皮にもつけてよいトリートメントです。
つけてもよいどころか、すり込むことによってかなりの効果を発揮します。
なぜ頭皮につけても構わないのかというと、カチオン界面活性剤を「両性界面活性剤」によって中和することにより、頭皮(肌)への刺激を大幅に緩和することに成功したトリートメントだからです。
トリートメンを頭皮につけることにより、トリートメントに含まれる保湿成分などの有効成分を髪の根元からしっかりと浸透させられるのに加え、頭皮の乾燥を防ぎフケ防止にも繋がります。
頭皮が乾燥しすぎると毛穴から皮脂がでて頭皮がベタベタになり、産毛が生えにくくなったり、毛穴に残った皮脂が酸化したりと頭皮環境は悪化するのですが、毎日のトリートメントで頭皮の乾燥をある程度防ぐことができるとなると、頭皮の乾燥で悩まされる人はかなり減るのではないでしょうか?
このトリートメントは低刺激にも関わらず高い洗浄力も持ち合わせているので、前日の入浴の際に髪や頭皮に残ったシリコーンを洗い落とせるという優れものです。
🔳 これまでは自分自身がシャンプーを素手で使えなかったこともあり、自信をもってお客様にお勧めできるシャンプー・トリートメントがなかったため、店頭に置くことは一切ありませんでした。
ですが、『バーデンス』という酢酸系シャンプー・トリートメントに出会い、自分自身、髪と頭皮そして手荒れが日に日に変わっていくのを実感したこともあり、育毛をお考えのお客様にもできるだけ髪と頭皮にやさしく、そして効果も抜群なシャンプー・トリートメントを使っていただきたいという想いから、開業以来初めて、サロンにてシャンプーとトリートメントの取り扱いを始めました。
バーデンスはそれほど自信をもってお勧めできるシャンプー・トリートメントです。 |
🔳 当サロンがバーデンスを選んだ理由
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□ これまでに載せたデータは、全てバーデンスのシャンプー・トリートメントを用いた実験のデータです。
以下の、24時間パッチテストの結果を見てもバーデンスの安全性が分かります。
24時間パッチテストの実験
皮膚刺激数 | ||
5.0以下 | 安全品 | ←バーデンス・トリートメントは2.5 |
5.0~15.0 | 許容品 | ←バーデンス・シャンプーは7.5 |
15.0~30.0 | 要改良品 | |
30.0以上 | 危険品 | ←硫酸系・アミノ酸系は200~400で非常に危険! |
この実験結果をみると、私が手袋をせずにシャンプーができなかった理由がよく分かりました。
毎日、何回もシャンプーをする美容師さんが手荒れをする理由も納得です。
当サロンではシャンプー・トリートメントの他に、頭皮の乾燥がひどい方のために、頭皮を保湿して産毛が生えやすい環境に整えてくれる「養毛剤」も扱っておりますので、お気軽にお尋ねください。
※育毛剤ではありません。(育毛剤で髪の毛は生えません。)