抜け毛の原因は色々ありますが、自分は何が原因で抜けているのかを知ることが、抜け毛を減らす1番の近道になります。
✅ 適度な運動をしていますか?
✅ ストレスをため込んでいませんか?
✅ 栄養は十分に摂れていますか?ダイエットはしていませんか?
✅ 睡眠時間は足りていますか?
当然、抜け毛の原因によって対処法や予防法は異なってきます。
髪の毛が細くなってきたり、抜け毛が気になり出したら、まずは自身の生活習慣を振り返ってみてください。
私たちは年齢を重ねるに連れて自然と血の巡りが悪くなります。日々運動をしたり、ウォーキングやストレッチ、マッサージなどをして血流を正常に保つように心掛けていれば大丈夫ですが、そうでなければ全身の血流は次第に悪くなっていきます。
特にデスクワークが中心の人は、下半身への血流はもちろんのこと、首・肩が凝ることによって頭皮への血流も悪くなってしまいます。
頭皮へ向かう血流が悪くなると、毛根へ栄養を与える血管にも血液が通いにくくなり、その結果、髪の毛に十分な栄養を与えることができず、髪の毛が細くなってコシがなくなり、やがては脱毛してしまいます。
定期的に首や肩を回したり、首の後ろと横を伸ばすようにストレッチをするなど、頭皮への血流と栄養が十分に保たれていれば、年を重ねても必要以上の抜け毛は防ぐことができます。
ストレスを長年感じている場合も頭皮への血流は悪くなります。
人間の身体はストレスを感じると筋肉が硬くなり“凝った”状態になります。それは、東洋医学的に見ると、ストレスと筋肉とは密接な関係にあるからです。
西洋医学的に見ても、ストレスを感じると血管が収縮するので、自然と血流は悪くなります。
それに加え、血管が収縮するとその血管が支配している筋肉は血流不足になり、次第に弾力がなくなり硬くなっていきます。
ストレスを長期間感じ続けると、頭皮の下の筋肉(筋膜)は硬くなり、首の中心から肩にかけての筋肉はカチカチに凝り固まってしまいます。
そうなると、硬い筋肉によって血管が圧迫されて血液が通いにくくなり、次第に毛根は栄養不足の状態に陥ることになります。
結果、髪の毛はやせ細っていき簡単に抜け落ちてしまいます。
ストレスは体を老化(酸化)させる活性酸素を増やすため、抜け毛の原因だけではなく、病気の主な原因にもなりますので、できるだけストレスをためこまないように心掛けてください。
髪の毛の成長にとってダイエットは禁物です。
長期間のダイエットはもちろんのこと、3日間食事を摂らなかっただけでも髪の毛が大量に抜けてしまうことがあります。
ダイエットなどにより体が極度の栄養不足の状態に陥ると、体は生命活動を最優先にするため、生きていくのに必要な体の器官や組織を守ります。つまり臓器を構成する細胞に優先的に栄養を回し始めます。
そうすると、当然後回しになった毛根への血流量は一気に減ることになり、瞬く間に髪の毛が抜け落ちてしまうという状態に陥ります。
一度このような状態に陥ると、その後、通常通りの食生活をしても元の状態に戻るのに3ヶ月以上はかかる場合がほとんどですので、体に負担のかかるようなダイエットは極力されないようにしてください。
ダイエットをしていなくても、食事が偏っていたり、十分な栄養が摂れていないと体は栄養不足の状態に陥り、髪の毛を作る細胞や成長させる細胞になかなか栄養が行き渡りません。
髪の毛の成長に欠かせないのがタンパク質・鉄分・ビタミンC・亜鉛ですが、野菜中心の食事や炭水化物中心の食事をしていると、それらが不足し髪の毛が細くなっていきます。
その状態がしばらく続くと、徐々に髪の毛は抜けていってしまいます。
ここで気を付けなければいけないことは、タンパク質や亜鉛を多く摂っているからといって、髪の毛が元気に成長するという訳ではありません。
大事なのはバランスのとれた食事をすることです。
1回の食事で、赤・緑・黄・橙・茶・白の食材を食べるとバランス良く栄養を摂取できると言われています。
毎回の食事で完璧に摂ることは難しいですが、普段から意識するだけでもかなり違ってくるかもしれません。
口から入った食べ物が栄養素として体内に吸収される過程において、さまざまな消化液・消化酵素・ホルモンが関わっているのですが、それらは、口、胃、胆のう、すい臓、小腸などから分泌されています。
逆に言うと、消化・吸収に関わる臓器が正常な状態に保たれていなければ、せっかく摂取した栄養素を効率よく吸収できないということになります。
下記の「睡眠不足による抜け毛」にも詳しく記載していますが、食べ物から得た栄養素を無駄なく体内に吸収するためにも、夜は早く就寝し、臓器を常に正常な状態に保つことが大切です。
私たち人間の体は夜になると副交感神経が優位となり、自然に眠れるようにできています。
ですが、夜遅くまで携帯を見たり遊ぶなど夜更かしをすると、交感神経が高ぶったままとなり、なかなか寝付けません。
それに加え、交感神経が優位になると血液は臓器よりも筋肉の方へ多く流れるので、夜になっても臓器は修復できず、頭皮への血流量も減少します。
また、交感神経が優位の状態では活性酸素が出続けているので、体はストレスを常に感じている状態となり、その結果、血管が細くなって頭皮への血流量が減少してしまいます。
東洋医学の観点では、体内の臓器はそれぞれ修復する時間帯が決まっているとされています。
そのため、その時間帯は寝ている方が望ましく、逆の生活を送っているとやがて病気になると言われています。
夜に活動して朝から8時間寝たとしても、それは質の悪い睡眠であり全く意味がありません。
大切なのは夜に寝て朝に起きるということです。
できれば「22時までには就寝し、6時〜7時頃に陽の光で自然に目を覚ます」というのが理想です。
朝に陽の光を窓越しに浴びると、メラトニンとセロトニンいうホルモンが分泌されます。
メラトニンもセロトニンも自律神経の働きを正常に保つ役割を果たしますが、メラトニンは主に体内時計の調節に関与しています。
太陽光を浴びると体がリセットされ、約15時間後の夜に自然と眠れるように作用します。
当然ですが、朝遅くに起きると夜はなかなか寝付けません。
一方、セロトニンは心を安定させる働きがあり、セロトニンが増えることによりストレスが緩和されます。
昼夜逆転している生活を送っている人はストレスが溜まりやすく、些細なことでもイライラしやすい傾向にあります。
ストレスが溜まると血管が細くなり、頭皮への血流不足へと繋がっていくため絶対によくありません。
メラトニンは免疫機能にも重要な役割を果たしているので、髪の成長のためだけではなく病気にならないためにも、早寝早起きをすると良いでしょう。
年を重ねると徐々に体の機能は低下し、全身の血流も悪くなるため、髪の毛が抜けるのはある程度は仕方のないことですが、それでも鍼治療で血流が改善すると、また髪の毛は太くなり新たに産毛も生えてきます。
当院にも70代のお客様はおられますが、成果はしっかりと出ています。
もともと白髪の多い方は、黒い毛と白い毛が混ざって生えてきます。
白い毛も途中から黒い毛が生えてきて、先の方は白いけどれど根元の方は黒いということもしばしばです。
毛根には毛の色を黒くする色素細胞が点在しており、色素細胞で作られたメラニンは酵素の働きによって毛母細胞に移動します。
血流が改善することにより、細胞だけではなく酵素の働き自体も活発になる為このようなことが起こります。
年を重ねると体を動かす機会は少なくなると思いますが、近所を散歩をしたり、家の中では首・肩・腕を回したりと、少しでも関節を動かすことを意識していただければと思います。